2023年12月22日

生活習慣病について

治験コンシェル

生活習慣病について

生活習慣病とは?

ちょっと息切れするけど、とくにつらくはない。体調がイマイチだけど、年のせいかな? 「生活習慣病」とは、1996年頃から使われるようになった用語です。以前は成人病と言われていましたが、食生活や睡眠、運動といった生活習慣が原因で発症することや、成人だけがかかる病気ではないことから「生活習慣病」と改称されました。 高血圧、糖尿病、脂質異常症などに代表される生活習慣病は、これといった自覚症状がない(乏しい)ため、日常生活で困ることはほとんどなく、健康診断で指摘を受けてもついつい放置されてしまいます。 そのため、静かに進行して脳や心臓、血管などにダメージを与えていき、ある日突然、狭心症や心筋梗塞、脳卒中など、命に関わる恐ろしい疾患を引き起こすことがあります。生活習慣病が、サイレントキラーと呼ばれるゆえんです。 厚生労働省による生活習慣病の定義は「食事や運動・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣が深く関与し、発症の原因となる疾患の総称」となっています。 具体的には 糖尿病 高血圧 脂質異常症 狭心症・心筋梗塞などの心臓病(虚血性心疾患) 脳血管障害・脳卒中 高尿酸血症などがあります。

その原因は?

生活習慣病に大きく影響するのが、食生活の乱れです。欧米型食生活への移行からくる栄養バランスの偏りや不規則な食習慣が、病気になるリスクを高めています。たとえば、塩分の多い食事が続けば高血圧を招きます。糖分摂取が多いと糖尿病に、ジャンクフードやインスタント食品が続けば栄養バランスが崩れて、健康を維持するのは難しくなります。 さらに、自動車・電車の使用や最近のような緊急事態によるステイホーム、リモートワークなどによる運動不足、過重労働やストレスによる睡眠不足やその質の低下なども生活習慣病のリスクとなります。

治療法は?予防するには?

生活習慣病は、早めの対策で悪化を予防することができます。 また、すでに生活習慣病と診断されている場合でも、生活習慣を見直すことで症状が改善する可能性があります。 高血圧や糖尿病になったら、もう薬を飲むしか治す方法はないと思う人も多いようですが、初期であれば生活習慣を改善するだけで治る場合もあるし、一度薬を飲み始めていたとしても、生活習慣の改善によって飲む必要がなくなる場合もあります。 治療は、血圧の「管理目標値」を目安に、薬の処方や生活習慣改善のためのアドバイスを行います。

食生活を整えてバランスの良い食事をする。

塩分や糖分、カロリーの取りすぎに注意し、魚や野菜を増やすことも意識して、まずは規則正しく3食を摂ることから始めてみましょう。また、早食いは肥満につながりやすいため、しっかり噛みながら20~30分かけて食事をとるようにします。

適度な運動を取り入れ継続する。

自律神経を整えながら、ストレス解消もできるのが運動です。とはいえハードすぎる運動はかえって不調を招きます。日頃から散歩や早歩き、乗り物やエレベーターを使わずに歩くことなどを意識して体を動かしましょう。 喫煙やアルコールを控え、しっかりと睡眠をとること、ストレスをためないことも大切です。 新しい薬を誕生させるために行われる「治験」についての説明は公的機関の情報もご確認ください。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/fukyu.html

執筆者

治験コンシェル
治験バンクコラムの企画・執筆・編集をしています。マーケティング、SEO対策、デザインに強みを持ったメンバーが、最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。