2024年4月13日

お薬手帳について

治験コンシェル

お薬手帳について

お薬手帳とは

お薬手帳とは、自分が使っている薬の名前・量・日数・使用方法などを記録できる手帳のことです。
また、お薬手帳は患者様自身、または家族・医療関係者など様々な方が自由に書き込めるノートでもあります。

サプリメントや市販薬、健康食品、副作用歴だけではなく、アレルギーの有無、過去にかかった病気、体調の変化など、そういった内容も自由に書き込めるのがお薬手帳のメリットの一つです。

お薬手帳の活用

お薬手帳があれば、どこにいっても過去に使用した薬や、現在使用している薬について伝えることができ、また、自分でいつでも確認することができます。
また、全国的にお薬手帳の電子化が進んでおり、スマートフォンのアプリなどによってお薬の内容を電子的に記録し、紛失などがあっても支障のない「電子お薬手帳」が広まっています。

お薬手帳の主な内容

・処方内容(調剤日/調剤薬局名/処方箋発行医療機関名/薬剤名/薬剤の用量・用法/日数/ジェネリック医薬品か否かなど)
・副作用歴
・アレルギー歴
・主な既往歴
・その他(自由に書き込み可)

お薬手帳を使うメリット

1.お子様(ご両親)
お薬の履歴が残り、お子様の健康管理に役立ちます。
急に具合が悪くなった時、転居して医療機関が変わった時などに自分の薬の情報を正確に伝えることができます。
2.複数の医療機関にかかっている方
それぞれの医療機関から処方された薬の飲み合わせや、重複リスクの軽減につながります。
3.持病のある方
緊急時に、飲んでいる薬がすぐにわかります。
例えば、抗血栓薬などを飲んでいて血が止まらないなどといった場合、何の薬を飲んでいるか、医療機関の方に早くわかってもらうことで早めに対処をすることができます。また、副作用歴・アレルギー・過去にかかった病気などの情報を記入していることで、緊急時に素早い対応が行えます。
4.過去にアレルギーや副作用を起こした方
過去のアレルギーや副作用の確認をすることで、処方された薬で起こる問題はないかなどを確認できます。
5.旅行や災害時
旅行や災害時、急に具合が悪くなった時などに、自分のお薬の情報を正確に伝えることができます。
例えば災害時に、診療記録などの記録のない救護所に来られる方の記憶は、剤形や色に限られることがとても多く、同じお薬を渡すことが出来ないなどの事態が起きました。

お薬手帳の種類

紙の冊子式(A6サイズが一般的)のものや、カード型、スマートフォンアプリを利用した電子型があります。

また、お薬手帳は処方箋を持って行った薬局で簡単に作ることができます。

お薬手帳を持つ上で大切なこと

1.病院ごとや薬局ごとに別々の手帳を作らないようにする

飲んでいるすべての薬を「一冊」で記録することが大切です。

2.医療機関にかかるときは必ず持っていく

残薬がある場合、何の薬がどのくらい残っているのかをお薬手帳に書いて持ってくることでお薬が多く余ったりすることもなく、他の薬とずれている薬の調節ができます。そして、薬代の節約にも繋がります。
※2016年(平成28年)4月に改正した診療報酬制度により、調剤薬局へ行く際にお薬手帳を持参すると患者さんの自己負担代金が安くなるようになりました。

3.常に携帯したり、同じ場所に保管しておく

緊急の時に、常に携帯していると役立ちます。
また、同じ場所に保管することで緊急時に家族に伝え、持ってきてもらうことができます。

4.健康食品・サプリメント・市販薬の内容を書いておく

時間がたってしまうと言いたかったこと、伝えたかったことを忘れてしまうことがあります。
些細なことでも、気になったことがあれば書いておきましょう。

5.言いたいこと、伝えたいこと、ちょっとしたことでも書いておく

自分ではなんとも思わず飲んでいるものの中にも、思いがけないよくない飲み合わせや食べ合わせが見つかることがあります。
是非、お薬手帳をうまく活用しましょう。
新しい薬を誕生させるために行われる「治験」についての説明は公的機関の情報もご確認ください。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/fukyu.html

執筆者

治験コンシェル
治験バンクコラムの企画・執筆・編集をしています。マーケティング、SEO対策、デザインに強みを持ったメンバーが、最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。