2024年3月28日

気管支炎について

治験コンシェル

気管支炎について

気管支炎とは?

原因不明の咳やたんが3カ月以上続いている。 咳やたん、高い熱(37,5~38度)といっしょに、背中や腰が痛み、筋肉痛が起こる。 呼吸をするときにゼーゼーと音がする。息切れがひどい。 気管支炎とは、気管と気管から枝分かれする気道(気管支)にウイルスなどが入り込み、炎症を起こすことで咳やたんなど呼吸器の症状が現れる病気です。 数日から数週間で治まる「急性気管支炎」と、長年にわたって咳やたんなどの症状が続く「慢性気管支炎」とがあります。 気管支炎の中で最も治りにくい症状が咳で、治まるまでに2~3週間、またはそれ以上かかることもあり、ときには喘息や肺炎などへと移行する場合もあります。

その原因は?

急性気管支炎の大半は、インフルエンザウイルスやマイコプラズマなどによる感染症、ガスや微粒子による刺激が原因で起こります。 ウイルス感染によって気道上皮の壊死や脱落などが起こり、気道が障害されることで発症するといわれています。ウイルス感染に引き続いて、二次性の細菌感染が起こると肺炎にいたる場合もあります。 このウイルスや細菌など病原菌を外に出すために、分泌液がたんとなり、咳をして体外に排出します。そのため、発熱、咳、たん、鼻汁など風邪によく似た症状が出るのです。 慢性気管支炎の原因としては百日咳、緑膿菌などの感染症のほか、副鼻腔気管支症候群、びまん性汎細気管支炎、喫煙に伴う慢性閉塞性肺疾患(COPD)などが考えられます。また、アレルギーなどの環境的なもの、空気中の有害物質や受動喫煙、結核菌や非結核菌性抗酸菌症なども慢性の気管支炎症状を引き起こすことがあります。 原因不明の咳やたんが1年のうち3カ月以上続く、さらにはそれが2年以上続いている場合を慢性気管支炎と言います。

治療法は?

対症療法

原因菌の多くはウイルスであるため、インフルエンザを除いては、病原体に効果的に働く治療薬はありません。そのため、基本的には対症療法が中心になります。咳が強い場合には「鎮咳薬」、たんが絡む場合には「去痰薬」というように、それぞれの症状に応じてその症状を和らげる薬を用います。 安静と水分補給も治療の一部となります。 インフルエンザの流行期には、あらかじめ予防接種を受けておきましょう。

細菌感染の疑いがあったら

咳の強さ、たんの量や性状、筋肉痛などの全身状態を総合的に判断した結果、ウイルス以外の病原菌の関与が疑われる状況では、それぞれの原因菌に効果のある抗生物質を使用します。 風邪・インフルエンザと同様に、普段から感染予防をすることが大切です。マスク着用や手洗い、うがい、咳エチケットを励行しましょう。 新しい薬を誕生させるために行われる「治験」についての説明は公的機関の情報もご確認ください。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/fukyu.html

執筆者

治験コンシェル
治験バンクコラムの企画・執筆・編集をしています。マーケティング、SEO対策、デザインに強みを持ったメンバーが、最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。