2024年3月19日

顔面けいれんについて

治験コンシェル

顔面けいれんについて

顔面けいれんとは?

顔の片側がピクピクと動く。 最初は目の周りが時々ピクピクするだけだったのに、口元や顎の下まで動くようになった。 顔面けいれんは,自分の意思とは関係なく顔の片側がピクピクと動く病気です。顔の筋肉が動かなくなる「顔面麻痺(がんめんまひ)」とは逆に、顔の筋肉が動きすぎる病気と言えます。 最初は、目の周囲でぴくぴくと引きつりがみられ、それが口元や顎へと広がっていき、さらに進行すると、首筋や耳、額にまでけいれんが広がることも。まれに、口元から始まって顔全体に広がる人もいます。 緊張やストレスなどで起こりやすく、症状が進むと、顎の下の筋肉までけいれんするようになります。 また、徐々にけいれんの時間が長くなり、1日中、あるいは寝ている間もけいれんするような場合があります。 顔面けいれんは良性の病気で、放っておいても命にかかわることはありません。 ただし対人関係や仕事に影響を与えたり、車の運転に支障を来したりすることもあるため、患者本人が日常生活や社会生活において感じる不自由度に応じて治療に踏み切ります。

原因は?

顔面けいれんは、必ず、顔の片側だけに起こるのが特徴です。原因は、顔面を動かす神経(顔面神経)の根もとが、血管、腫瘍などによって圧迫され、神経興奮が続くことだと考えられています。 また、疲労や緊張、カフェインの過剰摂取、ストレスなどの影響により、症状が出る頻度が増える傾向があります。

治療法は?

症状が軽い場合は、緊張やストレス、睡眠不足、喫煙、飲酒など、症状が悪化する可能性の高い要素を避けるよう指導し、経過を観察します。 緊張によって症状が悪化するような場合は、鎮静薬や抗不安薬によって症状の改善を図ります。 症状が改善せずに、めまい、ふらつきなどの副作用が出たり、仕事や日常生活に支障をきたすような場合には、ボツリヌス毒素療法や手術療法を行います。 代表的な治療法が、筋肉の働きを弱める注射をする「ボツリヌス毒素療法」です。注射後2日ほどで顔の筋肉がまひしてけいれんが起こりにくくなります。ただ、3~4ヵ月程度でまひ効果がなくなるため、その都度注射を打つ必要があります。 根治的治療としては、神経を圧迫している血管を離して固定する手術や、腫瘍を取り除く手術があります。 手術後はほとんどの場合、1週間から10日で退院できますが、神経への血管の圧迫を除いてもすぐにけいれんが治まらないこともあり、長い人では1年以上かかることもあります。 新しい薬を誕生させるために行われる「治験」についての説明は公的機関の情報もご確認ください。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/fukyu.html

執筆者

治験コンシェル
治験バンクコラムの企画・執筆・編集をしています。マーケティング、SEO対策、デザインに強みを持ったメンバーが、最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。