2024年2月16日

逆流性食道炎について

治験コンシェル

逆流性食道炎について

逆流性食道炎とは

食事の後、胸やけや胃もたれがする。 ゲップの時、酸っぱいものがこみ上げてくる。胸のあたりが重苦しい。 脂っこいものが好き。太っている。 逆流性食道炎は、「胃食道逆流症」という病気の分類の一つです。胃の中の食べ物と混ざり合った胃酸(胃液)が、食道に過剰に逆流することで胸やけのような不快な症状が起こったり、食道の粘膜が胃酸でただれたり(食道炎)します。 初期症状としては、食べたものがなかなか消化されず、胃もたれする。食後に胸が痛くなるほどの胸焼けがある。酸っぱいものが口に戻る、ゲップの回数が増える、喉や耳の奥に違和感がある、などの症状があります 生命に係わるような病気ではありませんが、胸焼けのせいで食事が楽しめない、よく眠れないというように、日常生活に支障をきたします。 病状が進行すると、食事の度に食道や胸に痛みを感じるようになり、場合によっては吐血することも。また、長期間繰り返していると「食道がん」になるリスクが高まります。

その原因は?

本来、胃と食道の境目は食べ物が通るとき以外は括約筋(下部食道括約筋)という筋肉の働きによって閉じていて、胃酸の逆流を防いでいますが、括約筋の働きが弱くなると胃酸を含んだ胃の内容物が食道に逆流してしまい、食道の粘膜を刺激して炎症を引き起こします。 下部食道括約筋の筋力が低下する要素としては、暴飲暴食、ストレス、アルコール、喫煙、食生活の欧米化(和食よりも洋食のほうが胃酸の分泌が増える)、肥満、加齢などが考えられます。また、妊婦さん、腰が曲がっている人などは胃に圧力がかかるため、逆流性食道炎が起こりやすいとみられています。

治療法は?

胃酸の分泌を抑えるための薬を服用します。また、禁煙や禁酒、肥満解消のための食事内容の改善をはかり、適度な運動を取り入れるなど、生活習慣の改善も欠かせません。 薬物療法を続けても症状が改善されないときは手術をする場合もあります。

予防法は?

なによりも、生活習慣を見直すことが大切です。

食べ過ぎ、早食い

早食いの人は、よく噛まずに飲み込んでしまうため、食べ物と一緒に空気をたくさん飲み込んでしまい、ゲップが出やすい状態に。また、食べ過ぎでゲップが出るのは、食道と胃のつなぎ目「噴門」が、一時的に開いて胃にたまった空気を出すからです。このとき空気だけでなく胃酸も逆流することがあります。

食べてすぐ寝る

食後はもっとも胃酸逆流がおこる時間帯です。食べてすぐに寝ると、食堂に逆流した胃酸が胃に戻らずに長時間食道内にとどまる恐れがあり、逆流性食道炎が発生しやすくなります。

高脂肪食、アルコール、喫煙

高脂肪食を摂取すると、コレシストキニンというホルモンが分泌されます。このホルモンにより「噴門」が開いてゲップや胃酸の逆流を引き起こします。 アルコール接種や喫煙も胃酸逆流に影響を及ぼします

おなかに圧がかかる前屈みの姿勢

終日パソコンに向かう前かがみの姿勢、腹部を締めすぎる服装、おなかに力をかける仕事をしている人などは、おなか全体が圧迫され、胃酸の逆流が起こりやすくなります。

おなかに圧がかかる肥満

内臓脂肪が蓄積している肥満の人、骨粗しょう症のため腰が曲がり背中が丸くなった人、妊娠している人は、胃が圧迫されるため、胃酸の逆流が起こりやすくなります。 新しい薬を誕生させるために行われる「治験」についての説明は公的機関の情報もご確認ください。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/fukyu.html

執筆者

治験コンシェル
治験バンクコラムの企画・執筆・編集をしています。マーケティング、SEO対策、デザインに強みを持ったメンバーが、最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。