石川県の治験ボランティア事情
治験とは?
新しいくすり(くすり候補)が、国(厚生労働省)から承認を受けるためには、健康な人や患者さんの協力によってくすりの安全性や有効性などを試験する必要があります。この、最終的に「人」で行う臨床試験のことを「治験」といい、治験に参加する人を治験ボランティアと呼んでいます。
治験には3段階あります
第Ⅰ相試験
少数の健康な成人を対象に、安全性や有効服用量を調べる
第Ⅱ相試験
少数の患者さんを対象に効果や副作用、長期間使い続けていけるかなどを調べる
第Ⅲ相試験
たくさんの患者さんを対象に効果や安全性を最終的に確認する
このように3段階あり、それぞれの段階で「人(治験ボランティア)」の参加が必要となります。
治験には協力費が出ます
治験ボランティアは、本来報酬はないのですが、治験参加中の時間的拘束や日常生活での制限、交通費などの負担を軽減するために、協力費という名目でかなり高額の「負担軽減費」が支払われます。そのため、結果的には有償ボランティアということになります。
通院タイプの治験
所要時間4〜5時間程度。協力金(負担軽減費)は7,000円〜10,000円
通院タイプなら、いつもの生活パターンを変えることなく、気軽に参加できます。
また、最近ではオンラインで実施する治験もあり、スマホやPCがあれば全国どこからでも参加が可能です。
入院タイプの治験
病院に入院し、きちんと時間管理された生活を送りながら検査をします。協力金(負担軽減費)は、1泊10,000〜20,000円
自宅から週1回、月1回という間隔で通う程度なら参加してもいいという人は「通院治験」を。比較的自由時間がある人、有給や試験休み、春・夏・冬の長期休暇を利用できる人は「入院治験」に参加して、ぜひ新薬の誕生にご協力ください。
※治験についての詳細は厚生労働省のホームページに紹介されています。
治験とはでご確認ください。
石川県で治験ボランティアをする! 実施施設・病院のご案内
治験実施施設・病院の住所、ホームページURLなどをご参考に、お問い合わせください。
<おことわり>
石川県で治験を実施している施設・病院は、以下にご紹介したものが全てではありません。ご了承ください。
治験実施施設・病院
国立病院機構 金沢医療センター
施設紹介
まもなく創立150周年を迎える金沢医療センター。古くから金沢の地における総合病院として主に、急性期医療を提供する役割を担ってきました。
医療連携の観点からも、石川県において最も早く地域医療支援病院の指定を受け、地域の中核病院としての役割を果たせるよう地域医療支援体制を充実するとともに、特に「がん診療」「循環器・血管疾患診療」「周産期医療」「身体合併症を有する精神疾患診療」さらには「災害医療」に対して組織横断的な体制を構築してきました。
国立病院機構というネットワークの強みも活かし、単施設では難しい研修事業や臨床研究事業にも積極的に参加することにより、質の高い医療を提供できるよう取り組みを続けています。
石川県金沢市下石引町1-1
治験管理室について
https://kanazawa.hosp.go.jp/service/chiken/index.html
国立病院機構 医王病院
施設紹介
医王病院は、パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症、筋ジストロフィー等の神経筋難病や重症心身障害による重い障がいをもつ患者さまの診療と子どもの心の診療を中心に、国立病院機構と地域医療のなかで特徴のある大切な役割を果たしてきました。
今後は、少子高齢化による医療や福祉を取り巻く厳しい環境の変化に適切に対応しながら、質の高い医療を提供することが求められます。当院では、まず外来管理治療棟等の建て替えを円滑に進め、その間も全国と地域のネットワークを活かした医療や医療安全の質をさらに高める努力を続けていきます。
石川県金沢市岩出町2-73-1
治験管理室・治験とは
https://iou.hosp.go.jp/patient/chiken.html
金沢医科大学病院 臨床試験治験センター
施設紹介
当センターは、金沢医科大学病院の理念である「新しい医療の研究・開発の推進」のもと、「倫理性と科学性に基づいた適正な臨床試験実施」を目的に2002年4月に設立されました。
金沢医科大学臨床研究審査委員会は2018年3月時点で認定されている49の認定臨床研究審査委員会のひとつであり、今後は他施設の特定臨床研究の審査のお手伝いをさせていただくこともあると思われます。 臨床研究に参加して頂く患者さんの安全と人権の確保を最優先に、科学的で信頼性の高い臨床試験が実施できるよう引き続き努力してまいります。
石川県河北郡内灘町大学1-1
臨床試験治験センター
https://www.kanazawa-med.ac.jp/~tiken/index.html
実施中の治験
https://www.kanazawa-med.ac.jp/~tiken/patient/operation.html
金沢大学附属病院・先端医療開発センター
施設紹介
当センターは、金沢大学附属病院の基本方針の一つである「臨床医学発展のための研究開発」に基づき、1999年に「臨床試験管理センター」として設置され、CRC(臨床研究コーディネーター)による治験実施の管理・支援を行ってきました
2013年には、これまでの業務に加え、質の高い臨床研究・医師主導治験を推進するため、「先端医療開発センター」へと改称し、現在はスタディマネージャー・データマネージャー・生物統計家などの専門家を配置した10の部門体制より、金沢大学附属病院における臨床研究のさらなる発展を目指した活動を行っています。
石川県金沢市宝町13-1
治験・臨床研究について
https://icrek.w3.kanazawa-u.ac.jp/clinical/
国立病院機構 七尾病院
施設紹介
当院は戦後国立療養所として能登地区の結核治療の中心的役割を担い、昭和51年から重症心身障害者(児)病棟、昭和61年からは神経難病を含む慢性難治性疾患専門施設となり、平成16年から独立行政法人国立病院機構に移行し現在に至っています。
このような歴史的経緯から、「結核の入院治療・神経筋疾患に対する長期的治療・重症心身障害者(児)の療育」が政策医療の三本柱となっています。
令和元年5月外来診療棟が新築整備され、新七尾病院が完成しました。新設備のもと、職員一同フレッシュな気持ちで診療・治療に臨んでいます。
石川県七尾市松百町八部3-1
治験管理室
https://nanao.hosp.go.jp/section/dtp07.html
国立病院機構 石川病院
施設紹介
施設の規模はコンパクトながら慢性期と急性期の診療機能を併せ持つ、国立病院機構病院の中でもユニークな特徴を備えた病院となっています。
慢性期医療では、平成29年から療養介護サービス事業「コスモス」のサービスユニット20床を併設。重度の障害患者さんが長期に入院しながら個別に計画された治療とケアを受けることができ、従来に比べて生活の質が向上したと評価されています。
急性期医療では、消化管の内視鏡検査と治療、整形外科と心臓血管外科領域の診療に加えて、内科常勤医による一般内科疾患の入院治療、人間ドック、周術期管理を行い、診療の幅を広げることができました。
また、国立病院機構金沢医療センターの協力のもと、障害者歯科、消化器科、循環器科の外来診療も充実しました。
石川県加賀市手塚町サ150
治験管理室
https://ishikawa.hosp.go.jp/about/cnt0_000029.html
小松市民病院
施設紹介
当院の病院理念は「共に歩む」です。
「共に」という言葉の解釈は、患者さんと医療者が共同体を作って、痛み悲しみを分かち合うこと、健康を取り戻すという共通目標に向かって共同体を作って行動してゆくことであり、“医療行為の本質”であると考えます。
今後も、南加賀医療圏の基幹病院としての役割を果たすとともに、適切な医療を継続し提供することで地域医療を担い、公立病院の使命を果たしてゆきます。
石川県小松市向本折町ホ60
研究および治験
https://hosp.komatsu.ishikawa.jp/cancer_treatment/research.html
石川県立中央病院
施設紹介
昭和23年に金沢市彦三で「石川県立病院」として開設されて以来、約75年。これまで多くの県民の皆様のご支援のもと、県民が必要とする高度急性期医療を24時間365日提供すべく職員一同診療に従事してきました。
令和2年3月の新型コロナウイルス感染症流行に際しては、同疾患の治療に関する基幹病院として、重症・救急患者様、手術や透析等の特殊な治療を必要とする患者様、小児科や産科の患者様を中心に入院治療を行うとともに、患者様の重症度をチェックするメディカルチェックセンターの運営、院外への感染症専門家の派遣、ワクチン接種や療養ホテルへの職員派遣など積極的に対応しました。
そうした経緯から、感染拡大当初は一般診療において県民の皆様にご迷惑をお掛けしました。一方で、皆様のご理解とご協力を頂き、ドクターヘリ基幹病院としての救命救急センターや総合母子医療センター本来当院が持つ県内唯一無二の機能は守り抜くことができました。
新型コロナウイルス感染症への対応はもちろん、新型コロナウイルス感染症の蔓延時期であっても県民が必要とする高度急性期医療を提供し得る『石川県最後の砦』であり続けます。
石川県金沢市鞍月東2-1
治験について
https://kenchu.ipch.jp/touin/chiken.html
独立行政法人地域医療機能推進機構 金沢病院
施設紹介
当院は二次救急の総合病院ですが、糖尿病や慢性腎臓病など生活習慣に基づく疾患の治療や悪化予防に重点を置いているのが特色です。またリハビリを充実させることにより早期から機能回復を図り、患者さんの社会復帰に向けて成果を上げています。消化器領域では内科および外科の専門医が協力して高度な検査・治療を提供しています。
中規模病院の特徴でもある各科の医師のチームワークの良さ、近隣クリニックの先生方との良好な連携で患者さんに信頼・安心できる病院として評価いただいています。
石川県金沢市沖町ハ15
治験について
https://kanazawa.jcho.go.jp/%E6%B2%BB%E9%A8%93%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
白山石川医療企業団 公立松任石川中央病院
施設紹介
病院スタッフによるチーム医療で、患者さんを支え・寄り添うこと、最新の医学を取り入れ、IT・AIを駆使することとともに、身体を治すだけでなく、心のケアも大切にしたいと考えています
近年、呼吸器・心臓・消化器・泌尿器・婦人科と多くの疾患がロボット手術の保険適用となりました。当院も、これらに対応できる県内でも数台のロボット手術器械へと更新することができました。地域の癌治療に全力で貢献していきます。
今年度の当企業団は白山市とともに“高齢者の認知症予防に栄養・運動を取り入れた新規事業”に取り組んでいきます。
石川県白山市倉光3-8
治験の実施について
https://www.mattohp.jp/about/chiken/
治験に参加するなら「治験コンシェル」への登録がおすすめ
治験に興味を持たれた方や参加してみようと思われた方に、「治験コンシェル」への会員登録をおすすめします。
治験ボランティア募集案件を個人で各病院に問い合わせるのは、手間も時間もかかります。
「治験コンシェル」なら、会員登録をしてページにログインするだけで、募集中の治験の最新情報が得られます。また、ご自身に合う条件をこまかく設定して検索することができます。
治験コンシェルでは、関東圏や九州を拠点に、日本各地で実施される治験案件を数多く取り扱っており、スムーズなマッチングや応募ができます。
もちろん、登録は一切無料。登録したからといって、必ず治験に参加しなければいけないわけではありません。また治験への参加を強制することも絶対にありません。
石川県で治験に参加!ついでに行きたいこんな名所
石川県での治験の際に、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
☆情報は記事掲載時点のものです。最新情報や詳細は公式サイトなどで事前に確認するようおすすめします。
国立病院機構 金沢医療センター 周辺
石川県金沢市
兼六園
石川県金沢市兼六町1
日本三名園の一つ。特別名勝の廻遊式庭園
加賀百万石の文化を映す歴史的文化遺産として、また日本三名園として名高い兼六園。歴代加賀藩主により、長い歳月をかけて形づくられてきた廻遊式の広大な庭園内には築山、池、茶屋などが点在しており、四季を通じてさまざまな自然美が堪能できます。
廻遊式とは、寺の方丈や御殿の書院などから眺めて楽しむ座観式庭園ではなく、土地の広さや形状を活かして、庭の中に大きな池をつくり、築山(つきやま)を築き、御亭(おちん)や茶屋を点在させ、それらに立ち寄りながら全体を遊覧する庭園のことです。
兼六園は、「廻遊式」の要素を取り入れながら、様々な時代の庭園手法をも駆使して総合的につくられた庭で、いくつもの池と曲水を結び、掘りあげた土で山を築き、多彩な樹木を植栽しているため「築山・林泉・廻遊式庭園」とも言われています。
金沢の冬の風物詩“雪吊り”や秋・夏の夜のライトアップなど、四季折々、見どころは満載です。
金沢21世紀美術館
石川県金沢市広坂1-2-1
現代アートを見る、触れる。話題の美術館
金沢が誇る、全国的に有名な人気の観光スポットです。
誰でもいつでも立ち寄ることができ、様々な出会いの場となることを目指した現代アートの美術館は、特に、レアンドロ・エルリッヒ作の「スイミング・プール」(通称:レアンドロのプール)で世間を驚かせました。プールを介して地上と地下の人と人が出会うことができるトリッキーな作品です。
ほかにも、感性を刺激する展示物をたくさん鑑賞できます。魅力的なミュージアムショップ、レストランも併設しているため、滞在時間を長めにとってゆっくりと見て回るのがおすすめです。
※レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」の地下部への入場は事前予約が必要です。
交流ゾーンは入館料無料
長町武家屋敷跡界隈
石川県金沢市長町
土塀と石畳の小路が醸し出す藩政時代の情緒にひたる
加賀藩時代の上流・中流階級藩士の侍屋敷が軒を連ね、土塀と石畳の路地が続く長町武家屋敷跡界隈では、加賀の藩政時代の情緒ある雰囲気を味わうことができます。また、金箔漆器や九谷焼が並ぶ工芸品店をめぐり、川沿いの飲食店で伝統的な懐石料理をいただくのも、長町を訪れる魅力の一つ。
この界隈は、冬には雪や凍結から土塀を守るためコモ掛けが行われます。金沢の冬の風物詩として知られる光景です。
武家屋敷跡野村家
石川県金沢市長町1-3-32
江戸時代に建てられた野村家の屋敷を復元したもので、長町武家屋敷跡界隈で唯一、建物と庭園が一般公開されています。
野村家伝来の甲冑や刀剣などの武具、前田家、明智光秀、朝倉義景などからの書状、庭園、茶室が鑑賞できます。茶室ではお抹茶とお干菓子をいただけます。
旧加賀藩士高田家跡
石川県金沢市長町2-6-1
高田家は家禄550石の加賀藩士でした。屋敷はありません。残された長屋門を修復して公開しています。
門の両脇は中間(ちゅうげん)部屋と厩屋になっています。加賀藩では400石以上の藩士に厩屋の保有を許したそうで、石高により中間など何人ものお伴を連れ、乗馬で登城することが決められていたようです。
東茶屋街
石川県金沢市東山
茶屋と芸妓の文化が今も息づく歴史地区
東茶屋街は金沢の和文化を代表する茶屋街のひとつ。作家・五木寛之作品『朱鷺の墓』の舞台としても有名で、情緒溢れる古い町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
和の趣を感じる映える写真が撮れると人気で、着物をレンタルした女性観光客や外国人観光客も多く、伝統的な町並みを背景に写真を撮る姿が見られます。
格式ある割烹や料亭とともに、お洒落な町家カフェ、伝統工芸品を扱う店などが立ち並び、新旧両方の金沢を楽しむことができます。
主計町茶屋街(かずえまち)
石川県金沢市主計町
千本格子が続く川沿いの茶屋街
浅野川沿いに昔ながらの風情ある料亭や茶屋が立ち並ぶ主計町茶屋街。かつて旦那衆が人目を避けて茶屋街に通ったとされる、昼間でも薄暗い石段が続く「暗がり坂」、逆に、地元住民から依頼を受けて作家・五木寛之氏が2008年に命名した「あかり坂」など、趣のある町並みに出会えるため多くの観光客が訪れます。
そして夜ともなれば、芸妓が弾く三味線や太鼓の音が聞こえてきて、つややかな情緒溢れる雰囲気に包まれます。街灯の明かりと、千本格子戸から漏れる光に浮かぶ街並みはなんとも魅力的。地元の文豪・泉鏡花作品に登場する観光地としても有名です。
主計町茶屋街は、城下町らしい趣と街並みを色濃く残す人気のエリアです。
国立病院機構 七尾病院 周辺
石川県七尾市
花嫁のれん館
石川県七尾市馬出町 ツ部49
能登・加賀・越中の婚礼の風習、花嫁のれん
花嫁のれんは、幕末・明治時代から伝わる、加賀藩能登・加賀・越中の婚礼風習の一つ。嫁ぎ先で初めて仏間に入るとき間口にかけ、花嫁がくぐる・・・というものです。
ただ、婚礼に使われた後、花嫁のれんの出番はなく、最近では仏間がある家自体が少なくなったため、この風習もだんだんと廃れてきていました。
そんな中、北陸加賀、能登の素晴らしい文化を守りたい、多くの人に魅力を伝えたいと、七尾一本杉通りの女将達が立ち上がりました。
平成16年のゴールデンウィーク期間中、箪笥の中で眠っていた花嫁のれんを商店街の各店舗や住宅に展示・展覧したのが「花嫁のれん展」です。
この展示会をきっかけに、平成28年春、「花嫁のれん館」が開館しました。
常設展示室では明治から平成までの花嫁のれんを常時見ることができます。
また、婚礼衣装をまとい花嫁のれんをくぐる「のれんくぐり体験」ができます。地域の婚礼文化を展示する企画展示室や、オリジナルグッズを販売するショップ、地域の観光情報を発信する交流スペースも併設され賑わっています。
国立病院機構 石川病院 周辺
石川県加賀市
国指定史跡 九谷焼窯跡展示館
石川県加賀市山代温泉19-101-9
九谷焼の絵付けやロクロ体験を古民家で
江戸時代前期に作られた“古九谷”のような色絵磁器を復活させようと、大聖寺(大聖寺藩)の豪商豊田伝右衛門が江戸時代後期に築いた吉田屋窯の跡(国指定史跡)を、発掘された状態のまま公開しています。
江戸時代に盛んであった九谷窯跡や、現存最古の巨大な登り窯の底面遺跡を見ることができます。
九谷焼の窯元が実際に代々住居兼工房として使っていた古民家で、絵付け体験やロクロ体験をしてみませんか。
江戸時代前期の明暦元年(1655年)、加賀藩の命によって始まった“古九谷”の廃窯後およそ100年経った文化4年(1807年)、加賀地域に新しい窯が開かれるようになりました。大聖寺藩もこの影響を受け、九谷焼再興の機運が生じます。
大聖寺の豪商「吉田屋伝右衛門」は、文政6年(1823年)山中町九谷で「吉田屋窯」を築きます。その後2年で窯は山代に移されましたが、古九谷と並ぶ名品として高い評価を受け、現在では加賀市(旧大聖寺藩)のみならず、金沢、小松など県下広域に九谷焼の産地がつくられ、石川県を代表する工芸品としてさまざまな作家や窯元が活躍しています。
※“古九谷”は石川県の南部を産地とする色絵の陶磁器です。独特の色と大胆な構図の作品が多く、華麗さの中に力強さを秘めており、柿右衛門、古伊万里、色鍋島、仁清と並ぶ日本の色絵磁器として高く評価されています。
みどころ
(1)展示棟(母屋)
旧窯元だった木造建築を修復しており、建物自体が加賀市指定文化財です。年4回の再興九谷に関する企画展と常設展、跡ロクロ成形体験・九谷焼絵付け体験のコーナーがあります。
(2)九谷磁器窯跡
国指定史跡です。江戸時代後期、すでに絶えて久しかった九谷焼を再興すべく、江沼郡(現・加賀市)の豪商四代目吉田屋伝右衛門が築窯し、受け継がれた登り窯の底面遺跡です。遺跡を保護しているシェルターは建築家 内藤廣氏の作品です。
(3)登り窯
昭和15年〜40年まで実際に使われていたものです。加賀市指定文化財。再興九谷江沼諸窯の平均的なモデルと考えられています。
新しい薬を誕生させるために行われる「
治験」についての説明は公的機関の情報もご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/fukyu.html