2023年9月21日

高齢者が参加できる治験とは?

治験コンシェル

高齢者が参加できる治験とは?

高齢者のお世話(ケア)は誰がする?

近ごろ「ヤングケアラー」という言葉をよく見聞きします。家族の介護・お世話をする子どもたちのことです。 政府の発表によれば、昨年(2020年)12月から今年1月の調査において、公立中学2年生の5.7%(約 17人に1人)、公立の全日制高校2年生の 4.1%(約24人に1人)が「世話をしている家族がいる」と回答。そのうち4割がほぼ毎日家族のケアをしており、1学級につき1〜2人のヤングケアラーがいる可能性があると推測しています。 さらに、ヤングケアラーの精神・健康・学業への悪影響が初めて裏付けられた調査ではあるものの、回収率は全体の1割前後であり、さらなる実態把握への動きが急がれる、とありました。 もちろん、高齢者をケアするのは、ヤングケアラーだけではありません。老老介護、義理の父や母(配偶者の親)を看る、職を辞して介護する子ども、という図式も日常的になってきています。 このように、今、何らかのカタチで介護やお世話をしている皆さんに、「高齢者にもできる治験バイト」をおすすめしたいと思います。

ヤングケアラー

慢性的な病気、障がい、精神的な問題などを抱える祖父母、両親、きょうだいなど、身近な家族の介護・世話(ケア)をしている子どものこと。

高齢者が治験に参加できるの?

日本の高齢化が止まらない

現在の高齢化率は28.4%です。わが国の総人口は令和元(2019)年10月1日現在1億2,617万人。65歳以上の人口は3,589万人。総人口に占める割合は(高齢化率)28.4%です。令和47(2065)年には約2.6人に1人が65歳以上、約3.9人以上が75歳以上と考えられます。(内閣府 高齢社会白書より) とはいえ老化の速度は個人によって大きく差があり、元気な高齢者がいる一方で、介護が必要な人もいます。近ごろでは65歳を高齢者と呼ぶのか?という意見も出ており、70歳定年説も至近距離になってきました。

高齢の皆さんに治験への協力を

ご家族に高齢者がいる、または介護をしているという方にご提案です。 高齢者の皆さんに、ボランティアとして社会貢献ができ、嬉しい臨時収入(負担軽減費)が得られる「治験バイト」をすすめてみませんか? 高齢者本人がネットで情報を得たり、応募したりは少しわずらわしいため、お世話をしている若い方やご家族から説明をし、すすめてみてはいかがでしょうか。 「治験」とは、製薬企業や医療機器メーカーが、新しいくすりや新しい医療機器を製造販売する承認を厚生労働省から得るにあたり行う臨床試験のこと。有効性や安全性を証明するデータ収集を「人」で確認する必要があるのです。この治験に協力するボランティアを「治験モニター」と呼び、募集するのは、くすり(試験)の内容に応じて、健康な成人であったり患者さんであったりします。 高齢化がすすむ日本においては、高齢者に特有の疾病を治療するくすりやアンチエイジングのくすり、治療法、医療機器の治験が喫緊の重要課題となっており、「高齢者であること」が条件となる治験は数多く実施されています。 たとえば、高齢者の3大疾病と言われる認知症、脳血管疾患(脳卒中)、老化による衰弱に対応するくすりの開発には高齢者の協力が必要です。 また骨粗しょう症や骨折しやすい人、関節疾患の治療にも高齢のモニターが求められます。 治験参加によって、ご本人も「必要とされること」、「社会貢献できること」「社会とのつながり」を感じることができ、生き生きとされることでしょう。 当サイトでは「治験」に参加していただける方を募っています。 ぜひ会員登録をして条件に合う治験を見つけてください。 新しい薬を誕生させるために行われる「治験」についての説明は公的機関の情報もご確認ください。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/fukyu.html

執筆者

治験コンシェル
治験バンクコラムの企画・執筆・編集をしています。マーケティング、SEO対策、デザインに強みを持ったメンバーが、最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。