2023年8月05日

花粉症とは?花粉症はなぜ起こるのか?

治験コンシェル

花粉症とは?花粉症はなぜ起こるのか?

花粉症はなぜ起こるのか?

花粉症の症状は?

花粉症の代表的な症状には鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの3大症状と言われるものと、目のかゆみ、微熱、眠気などがあります。 風邪の時とは違い、花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)の「鼻水」は、水のようにサラッとした透明なものが止めどなく出てきます。鼻粘膜が腫れて鼻からのどへの通り道が狭くなることで、「鼻づまり」が起こります。また、鼻の粘膜についた花粉を取り除こうとして「くしゃみ」が起こります。この3つは、花粉症患者のほとんどに現れる症状(アレルギー反応)ですが、ほかには、目のかゆくなる人やときには酸素不足から来る眠気に悩まされる人もいます。 眠気が起こるのは…。花粉症で鼻づまりになると、自然と口呼吸をするようになります。ところが口呼吸をすると、取り込める酸素の量が減るだけでなく、のどが乾燥して花粉がつきやすくなり、炎症がひどくなります。すると空気を取り込む量がさらに少なくなって脳が酸素不足を起こし、眠気を感じるようになるのです。

花粉症のメカニズム

花粉症とは、体内に入ってきたさまざまな植物の花粉を取り除こうとして、人の体が起こす免疫反応(抗原抗体反応)です。一般的に免疫反応は、体にとって良い反応ですが、時には過剰になって生活に支障が出てしまうことがあります。 スギ花粉などのアレルゲンが鼻に入ると、直後にくしゃみと鼻汁が出て、花粉を体外に排出しようとします。目に花粉が入ると目がかゆくなり涙が流れて同じく花粉を排出しようとします。 この作用で排出されずに残った花粉が鼻の粘膜に付着し体内に入ると、侵入した花粉を異物と認識して体内に抗体が作られ、マスト細胞という細胞に結合します。その後再びアレルゲンが侵入すると、マスト細胞からアレルギー誘発物質が放出され、鼻水等のアレルギー反応が引き起こされます アレルギー反応が活性化した結果放出されたヒスタミンが、鼻粘膜やのど粘膜表面の神経、結膜表面などを刺激して、かゆみ、痛み、渇き、違和感など花粉症の症状を引き起こしたり、症状を悪化させたります。

花粉症を起こすのはどんな植物?

かつての花粉症といえば、スギ花粉が飛散する3月から4月が発症のピークでした。最近では、ほぼ一年中「花粉症患者」がいます。これまで認識されていなかったスギ花粉以外のアレルゲンが分かってきたことや、生活環境の変化や日本人の免疫力の低下などが、患者増加の原因であると見られています。

花粉の種類と飛散時期は?

関東地方では、2月から4月はスギ花粉、4月から5月はヒノキ花粉、6月から8月はカモガヤなどのイネ科花粉、8月から10月はブタクサやヨモギなどの雑草類の花粉が主として飛散します。また、北海道と本州の一部では4月から6月にかけて口腔アレルギー症候群と関連の深いシラカバが飛散します。地域によって飛散する花粉や時期が異なりますのでガイドライン(厚生労働省・花粉症PDF:7,563KB)などで花粉カレンダーを確認ください。(参考:コメディカルが知っておきたい花粉症の正しい知識と治療・セルフケア)<厚生労働省ホームページより抜粋>

スギ

2月3月4月

ヒノキ

3月4月5月

イネ科

3月4月5月6月、8月9月10月

ブタクサ属(キク科)

8月9月10月

ヨモギ科

8月9月10月11月

カナムグラ(麻科)

9月10月11月

スギ花粉症は日本だけ?

スギは日本特有の木です。中国の一部にもありますが、その数は少なく、スギ花粉が健康問題にまでなっているのは日本くらいだと考えてよいでしょう。

花粉の飛散ピークは1日2回

早朝に飛散を始めるスギやヒノキ花粉は、午前中いっぱい飛散の範囲を広げます。飛散量は昼頃まで高いまま維持されています。 午後にはいったん落ち着き、夕方、再び飛散量が多くなります。 これは、夕方の気温の低下によって空気の対流が起こり、上空の花粉が地上に落ちたり、落ちていた花粉が再び舞い上がったりするためです。 花粉症のシーズンには、午前中だけでなく、夕方(日没前後)の飛散にも注意しましょう。

治療法は?

花粉症は、他の病気と同じく、早期発見早期治療が大切だとされています。花粉症の症状が起こりはじめたごく初期では、鼻粘膜にまだ炎症が進んでおらず、この時期に治療を開始すると粘膜の炎症の進行を止めて、早く正常化させることができるからです。 花粉症の治療には、医療機関で行う薬物療法、手術治療、減感作療法があります。中でも減感作療法は、唯一花粉症を根治する可能性があると言われています。さらに、治療と平行して重要なのが、自らが花粉から身を守るセルフケア(外出時にはメガネ、マスクをして、花粉を体内に入れないようにする)をしっかりと行うことだとされています。

花粉症における対症療法

内服薬による全身療法 点眼、点鼻薬になどによる局所療法 鼻粘膜への手術療法(レーザー治療、ソムノプラスティ)

花粉症の根治療法

減感作療法(抗原特異的免疫療法)唯一の根治療法と言われています。 新しい薬を誕生させるために行われる「治験」についての説明は公的機関の情報もご確認ください。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/fukyu.html

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治験コンシェル
治験バンクコラムの企画・執筆・編集をしています。マーケティング、SEO対策、デザインに強みを持ったメンバーが、最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。