2023年6月29日

治験ボランティアのモニターになるには

治験コンシェル

治験ボランティアのモニターになるには

治験専用のサイトに登録しましょう

治験に参加するには、治験専用のサイトを探して応募するのが一般的です。登録したサイトが紹介する治験内容を検討し、自身にあったものに応募します。

登録から開始までのながれ

1、インターネット上で治験モニターを募集しているサイトを検索し、サイトに登録する 2、サイトが紹介する案件を検索し、登録サイトから応募する 3、応募が承諾されたら、治験ごとに開催される説明会に参加する 4、事前の健康診断を(指定の機関で)受けて健康状態を検査する 5、健康状態に問題がなければ治験開始 治験情報サイトへの登録、応募、治験モニターへの参加などに、一切費用はかかりません。

治験モニターが守るべきルール

高収入=治験バイトと言われるほど人気のある治験モニターですが、以下のような人は参加できません。
  • 過去4カ月以内に治験、または献血を行っている方
  • 入れ墨またはタトゥーのある方
  • 応募エリア以外の方
  • 未成年の方(例外あり)
  • 身分を証明することができない人
  • 生活保護受給者

休薬期間が必要です

なぜ続けてモニターになれないのか

たとえば、くすりの投与で2週間毎日通院した場合、謝礼金は約25万円になります。入院タイプの治験なら、外出不可という制限付きで1カ月入院すれば約50万円が支払われます。 多少の制限や不便さ、集団生活のわずらわしさなどはあっても、治験モニターになれば高額の収入となるため、何度でも応募したくなると思います。しかし、一度治験モニターをすれば、少なくとも4カ月は間を開けなくてはいけません。これを休薬期間といい、治験モニターの体の安全・健康を守る上での必須事項となっています。 それというのも、治験薬など開発途中のくすり同士が合わさった時、どのように影響し合うか(相互作用といいます)分かっていないからです。ふだんでも複数のくすりを(風邪薬と痛み止めなど)同時に飲むと、くすりの効果が強くなったり反対に弱くなったりということがあります。 また、治験中に副作用が起こった場合、前回のくすりの影響なのか、今回のくすりなのかを特定するために時間がかかり、適切な処置を素早く行えないというリスクもあり得ます。 前回の治験薬がすっかり排出されるまで(約4カ月)、次の治験モニターにはなれません。 もちろん、治験の掛け持ちはできません。

正確なデータ収集のさまたげになります

長い年月をかけて重ねてきた基礎研究や動物実験によって、新薬の効果や副作用を予測していても、別の薬が体内に残っている治験モニターに投与した場合は、本来得られるはずのデータ収集が困難になったり、悪くすれば予想外の健康被害が出たりすることにも。 イレギュラーなデータの発生で、認可が遅れる原因になったり、信頼性を損なったりという可能性も出てくるため、莫大な損失に対する損害賠償を請求されることも考えられます。治験の目的をきちんと認識し、適切な休薬期間をとってから次の治験に参加するようにしましょう。 当サイトでは「くすりの候補」が薬として認められるための最終段階である「治験」に参加していただける方を募っています。 ぜひ会員登録をして、ご自身の条件に合う治験を探し、ご参加ください。 新しい薬を誕生させるために行われる「治験」についての説明は公的機関の情報もご確認ください。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/fukyu.html

執筆者

治験コンシェル
治験バンクコラムの企画・執筆・編集をしています。マーケティング、SEO対策、デザインに強みを持ったメンバーが、最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。