治験参加はバイトではなくボランティア。ですが…
治験は新しいくすりを世に出すために、「人によって(治験モニター)」くすりの治療効果、安全性、副作用などを検査する最終試験の場です。 治験モニターとは、健康な人なら社会や人のために貢献でき、病気の人には次世代の新薬をためすことができるというメリットや意義のある「ボランティア活動」です。 とはいえ、通院や入院のための交通費、データ採集への協力、行動・生活習慣の制限、体力的な負担などがあるため「負担軽減費」という名のかなり高額な協力費が支払われています。 このように短期で高額な協力費が得られるため、最近では「治験バイト」として知られ、高い人気があります。 また、普通のアルバイトとは違って履歴書の内容に基づいた審査はなく、開始前に詳細な健康診断を行った上で適格者を選ぶというところも人気の理由のようです。
高額な治験バイト…治験モニターの協力金とは
治験モニターには通院と入院の2種類があります。どちらも、基本的には「くすりの候補」を服用し、体調の変化やくすりの効果などを検査しますが、通院で定期的にデータを取るべきか、入院して頻繁にデータを取るものなのか、そのくすり候補の性質によって通院か入院かに分けられます。 実施機関によって多少の違いはありますが、平均的な額は、通院タイプは1回の通院が7,000~1万円前後、入院タイプは1泊1万円から2万円というところです。たとえば2泊3日の入院を継続して2回(Ⅰ週間程度)行えば12万円くらいになります。 ただ、通院か入院かだけではなく、治験内容の違いやそれに伴う拘束時間の長さなどで金額は違ってくるため、事前によく調べることをおすすめします。 治験は厚労省が定めた厳格なルールにのっとって、医療設備の整った安全な施設で行われます。医療スタッフが充実しており、異常があった場合の補償もあります。過度に心配する必要はありませんが、副作用などは人によって出方も違います。事前の説明をしっかり聞き、十分考えた上で参加するようにしましょう。ウイズコロナの時代。治験モニターが学生を救う?
世界各国に波及し、第2波第3波と感染者を増やし続けている新型コロナウイルス感染症。一部でワクチンの接種も始まりましたが、まだまだ収束のめどは立っていません。 新型コロナ禍の中で、「治験」という言葉が広く知られるようになりましたが、近ごろ治験モニターとして学生の参加者が増えているのをご存じですか?- 通年と違って学校自体も休講が続き、時間に余裕がある。
- 私生活でのステイホームや時短・休業要請の影響でアルバイト先が激減。