2024年8月18日

痔について知ろう

治験コンシェル

痔について知ろう

痔って何?

痔(じ)とは、肛門周辺にできる炎症や腫れのことを指します。
誰にでも起こりうる一般的な疾患であり、日常生活に支障をきたす場合もあります。
痔の種類には、内痔核(内痔)、外痔核(外痔)、裂肛(肛門裂傷)などがあります。
それぞれの種類には特徴や症状がありますが、いずれも早期に対策を講じることが重要です。

痔の基本

痔は肛門や直腸の血管が膨張したり、炎症を起こしたりすることによって発生します。
内痔核は直腸の内側にできるもので、外痔核は肛門の外側にできるものです。裂肛は、肛門の皮膚が切れて裂ける状態のことです。

痔にはどんな種類があるの?

内痔核(内痔)

内痔核は肛門の内部に発生し、出血が主な症状です。
痛みはあまりないことが多いですが、進行すると肛門外に突出することがあります。

外痔核(外痔)

外痔核は肛門の外側にでき、痛みを伴うことが多いです。
座ったり動いたりするときに強い痛みを感じることがあります。

裂肛(肛門裂傷)

裂肛は肛門の皮膚が切れてしまう状態で、強い痛みと出血を伴います。
便秘や硬い便が原因となることが多いです。

痔ができる原因は?

生活習慣が影響することも

現代の生活習慣は、痔を引き起こしやすい要因が多く含まれています。
例えば、長時間座りっぱなしの生活や、食事の偏りなどが挙げられます。

・座りっぱなしの生活
デスクワークや長時間のドライブなどで座り続けることは、肛門周辺の血流を悪化させ、痔を引き起こしやすくします。

・食事の偏り
食物繊維が不足した食事や、脂っこい食事、刺激物を多く摂ることも痔の原因になります。
便秘や下痢を引き起こしやすくなり、それが痔の発生につながります。

便秘や下痢が引き金に

便秘や下痢は痔を悪化させる大きな要因です。
特に便秘は、排便時の過度な力みを引き起こしてしまうため、痔を発症させる原因となります。

・排便時の力み
便が硬いと排便時に強く力む必要があり、それが肛門周辺の血管に負担をかけます。これが痔の原因となります。

・長時間のトイレ使用
トイレで長時間座っていると、肛門周辺の血流が悪くなり、痔を引き起こすリスクが高まります。

妊娠や出産が影響することも

女性の場合、妊娠や出産も痔の原因となることがあります。
妊娠中はホルモンの変化や増大する子宮が原因で便秘になりやすく、また出産時の強い力みが肛門に大きな負担をかけます。

痔の症状をチェックしよう

初めに現れるサイン

痔の初期症状を早期に見つけることが重要です。
以下の症状に注意してください。

・痛み
肛門周辺に違和感や痛みを感じることがあります。特に排便時に痛みが増すことがあります。

・出血
便に血が混じる、または排便後にトイレットペーパーに血がつくことがあります。これが痔の初期症状のひとつです。

進行するとどうなるの?

痔が進行すると、症状はさらに悪化します。早期の対策が重要です。

・腫れ
痔核が大きくなり、肛門外に突出することがあります。これがさらに悪化すると、日常生活に支障をきたします。

・かゆみ
炎症や分泌物が原因で肛門周辺にかゆみを感じることがあります。このかゆみは痔の進行とともに増していきます。

痔を予防するには?

食事でできること

痔を予防するためには、日常の食生活を見直すことが重要です。
以下のポイントに注意してください。

①食物繊維を多く摂ろう
食物繊維は便を柔らかくし、排便をスムーズにします。野菜、果物、全粒穀物、豆類などを積極的に摂りましょう。

②十分な水分を摂ろう
水分不足は便を硬くし、便秘の原因となります。1日に2リットル以上の水を飲むことを心がけましょう。

体を動かす大切さ

適度な運動は血流を改善し、痔の予防につながります。
日常生活に取り入れることが大切です。

①適度な運動
ウォーキングや軽いジョギング、ストレッチなど、毎日少しずつでも体を動かす習慣をつけましょう。

②座りっぱなしを避ける
デスクワークの合間に立ち上がってストレッチをする、移動時にエレベーターではなく階段を使うなど、工夫をしましょう。

トイレでの工夫

トイレでの過ごし方にも注意が必要です。
過度な力みや長時間のトイレの利用は避けましょう。

①力みすぎない
排便時に力みすぎることを避け、リラックスして排便できるようにしましょう。
無理に出そうとせず、便意を感じたら自然に排便することが大切です。

②トイレ時間は短めに
長時間のトイレ利用は肛門に負担をかけます。
便意を感じたらすぐに排便し、終わったらすぐに立ち上がるようにしましょう。

痔の治療方法を知ろう

家でできるケア

痔の初期段階であれば、自宅でのケアが効果的です。
以下の方法を試してみてください。

1.市販の薬を使う
痔の症状を和らげるための市販薬が多くあります。
座薬や塗り薬を使用すると、痛みや炎症を抑える効果があります。

2.塗り薬や座薬
外痔核や裂肛には塗り薬、内痔核には座薬が有効です。
薬の使用方法や適切な種類については薬剤師に相談することをおすすめします。

3.温浴でリラックス
温かいお湯に浸かることで血行を促進し、痔の症状を和らげる効果があります。座浴を行うと特に効果的です。

4.病院での治療
痔が進行した場合や自宅でのケアで改善しない場合は、医療機関での治療が必要です。

5.痔の診断方法
専門医による診察で痔の状態を確認し、適切な治療法を決定します。
内視鏡検査や視診、触診などが行われます。

6.手術や治療法
重症の場合、手術が必要となることがあります。
痔核切除術や結紮術などの手術法があり、医師と相談して最適な治療法を選びます。

7.硬化療法って何?
硬化療法は、痔核に薬剤を注入して収縮させる治療法です。
手術に比べて侵襲が少なく、短時間で終わるため、多くの患者に適しています。

よくある痔の質問

痔に関する一般的な疑問とその答えを紹介します。

Q : 痔は自然に治るの?
- A : 初期段階の痔は自然に治ることもありますが、症状が改善しない場合や悪化する場合は早めに医師に相談することが重要です。
適切なケアや治療を行うことで、痔の再発を防ぐことができます。

Q : いつ医師に相談すればいい?
- A : 以下の症状がある場合は、早めに医師に相談しましょう。

・ 痛みが強くなってきた
・ 出血が続いている
・ 痔核が肛門外に突出している
・ 自宅でのケアで症状が改善しない

Q : 手術後はどうやってケアするの?
- A : 手術後のケアも重要です。以下の点に注意してください。

・ 食事に気をつける
食物繊維を多く摂り、便を柔らかくすることで再発を防ぎます。また、十分な水分摂取も忘れずに行いましょう。

・ 適度な運動
無理のない範囲で適度な運動を続けることが大切です。血行を促進し、痔の再発を防ぎます。

・ トイレでの習慣を見直す
排便時に無理に力まないこと、長時間のトイレ利用を避けることが重要です。
便意を感じたらすぐに排便する習慣をつけましょう。

まとめ

痔は誰にでも起こりうる一般的な疾患ですが、適切な予防とケアを行うことで症状を和らげ、再発を防ぐことができます。
日常生活において、食事や運動、トイレでの習慣に気をつけることが大切です。
また、症状が改善しない場合や悪化する場合は、早めに医師に相談することを忘れないでください。

健康的な生活習慣を維持し、痔の予防と改善に努めましょう。


新しい薬を誕生させるために行われる「治験」についての説明は公的機関の情報もご確認ください。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/fukyu.html

執筆者

治験コンシェル
治験バンクコラムの企画・執筆・編集をしています。マーケティング、SEO対策、デザインに強みを持ったメンバーが、最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。