2024年5月27日

やけどについて

治験コンシェル

やけどについて

やけどとは

やけどとは、皮膚に様々な熱源(熱い液体や金属、炎など)が接触することにより障害を生じた状態です。
やけどの原因物質や、やけどした部位や範囲、やけどの深さによって大きく治療方針が変わるのが特徴です。
また、特殊なやけどとして、薬品(酸、アルカリ溶液など)による化学熱傷、電流(家庭電源、落雷など)による電撃傷などもあります。

このようにやけどといっても非常に多くの種類があることがわかります。

やけどの症状

やけどは深さによりⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度に分類され、それぞれ症状が異なります。
その深さは皮膚組織のどの部位まで損傷されているかで決定されます。皮膚の薄い子供や老人では損傷レベルは深くなります。
また、同程度にやけどを受傷しても、体の部位によって皮膚の厚さが異なるため損傷レベルに違いが生じます。
浅いやけどでは痛みなどの症状が強く、深くなるに従い痛みは少なくなっていきます。

I度熱傷

I度のやけどは、皮膚の一番表面である表皮まで熱障害が起こった場合です。
外見上、皮膚が赤くなり、痛みを伴います。数日から1週間程度で収まるのが特徴です。
炎症を抑える塗り薬で、多くの場合あとも残さず治ります。

Ⅱ度熱傷

Ⅱ度のやけどは皮膚表面の表皮だけでなく真皮にまで熱障害がおこった場合です。
外見上は水泡形成(水ぶくれ)しています。Ⅱ度のやけどはその深さによりⅠ度にちかい浅いものと、Ⅲ度にちかい深いものに分けられます。赤く痛みが強い場合には浅いもの、白く痛みが弱い場合には深いものであることが多いです。
治療期間は範囲にもよりますが、1週間~4週間ほどです。
深さが深くなるほどやけどアトが残りやすくなります。

Ⅲ度熱傷

Ⅲ度のやけどは表皮、真皮を超えて脂肪・筋肉といった皮下組織までやけどが及んだ場合です。
神経も血管もやけどでやられているため、外見上白色に見えたり(時に黒色)、痛みの感覚もありません。
場合によって手術等専門的な治療も必要になることもあり、1か月以上の治療期間を要することも少なくありません。
傷あともほとんどの場合残ってしまいます。

やけどの応急処置

1.流水で冷やす

直ちに冷却することが大切です。これにより熱による皮膚への損傷が深くなることを防ぐだけでなく、受傷部位の痛みをやわらげることができます。
この場合、無理に衣服を脱がず、水道水などの流水を衣服の上から直接流します。冷却は15分~30分くらい行います。
「流水で冷やす」のがポイントであり、水道水でよいので創部を優しく流水で冷やしましょう。
過度に冷えた氷嚢や保冷剤などは凍傷になり刺激になってしまいます。

2.水ぶくれを破かない

Ⅱ度熱傷以上になると水ぶくれになってしまいますが、水ぶくれはなるべく破かないほうがよいでしょう。
どうしても水疱が破れそうな場所に関しては、きちんと消毒・滅菌してからきれいに破いた方がよいです。

3.指輪などの身に着けているものは早めにとる

手指のやけどの場合、指輪をあらかじめ外すようにします。
やけどは受傷後時間が経つと腫れは強くなっていき、指輪が抜けなくなってしまいます。
指輪を切断しなければならないこともあるため、やけどになった箇所は早めに装具をはずすようにしましょう。

4.早めのクリニック・病院受診

やけどをしてしまった場合は、安易に自己判断せずに早めに病院に受診しましょう。
すぐに受診しなかったために、長期間治療が必要になることは多くあります。
特に低温やけどの場合は放置しがちになるので、非常に危険です。
気軽に放置せずに皮膚科、外科、形成外科、救急科などで診てもらいましょう。

やけどの治療

I度熱傷の場合

炎症を抑える薬を使用し、皮膚の環境を整えてあげるような治療をします。
すると表皮の再生が促されるので、傷あとを残さず治ります。

浅いⅡ度熱傷(真皮浅層まで)の場合

水ぶくれが生じていると、表皮の皮膚のバリアが完全に崩れてしまっているので、いかに炎症を抑えながら細菌感染を防ぐか、がポイントです。
大抵の場合、軟膏治療・やけど専用の創傷被覆材で治りますが、ひとたび創部に細菌感染を起こすと損傷は深くなり治癒までに時間がかかるだけでなく、治癒後に瘢痕(やけどあと)や肥厚性瘢痕(ケロイド様の皮膚のもりあがり)、拘縮(ひきつれ)などの後遺症を招くことになります。
創洗浄や抗生剤の外用など、感染対策も必要です。また時間がたってから深いⅡ度やけど・Ⅲ度やけどに移行する場合もあるので、その点も慎重に観察していきます。

深いⅡ度熱傷(真皮深層まで)・Ⅲ度熱傷の場合

深いII度熱傷の場合は、再生するのに必要な細胞自体がなくなるので、塗り薬や創傷被覆材の治療だけでは後遺症を残す可能性が非常に高くなります。
また熱で死んだ組織をそのままにしておくと、正常な細胞が再生するのに時間がかかり、細菌の感染源の恐れがあるので、死んだ組織をそのままにせずなるべく取り除いていきます。

ある程度の範囲の深いやけどや、特殊部位(顔面、手、関節、会陰部)のやけどの場合は、専門的な手術や皮膚移植手術が必要になることもあるため、その場合は専門医師の診察をうけたほうが良いでしょう。

新しい薬を誕生させるために行われる「治験」についての説明は公的機関の情報もご確認ください。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/fukyu.html

執筆者

治験コンシェル
治験バンクコラムの企画・執筆・編集をしています。マーケティング、SEO対策、デザインに強みを持ったメンバーが、最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。