2024年5月14日

薬と食べ物の相互作用

治験コンシェル

薬と食べ物の相互作用

薬と食事の相互作用

薬と食べ物、食品には食べ合わせや飲み合せの悪いものがあります。
薬と食事の相互作用は、飲食物により薬の吸収が促進されたり抑制されたりするだけでなく、医薬品の作用や副作用に影響を及ぼし、医薬品の副作用が増強、効力が減弱されたり、健康を害することもあります。

注意が必要な食事と薬剤の組み合わせ

グレープフルーツ×カルシウム拮抗薬・高脂血症治療薬・催眠鎮静剤・精神神経薬

グレープフルーツの果肉に含まれる成分(ベルガモチンやジヒドロキシベルガモチンなどのフラノクマリン類)が消化管で薬物代謝を阻害し、薬物の血中濃度を上昇させ、薬が効きすぎてしまいます。そのため血圧低下、頭痛、めまいなどの症状が現れます。
果実だけでなく、グレープフルーツジュースでも影響があるのでジュースでの飲用も控えましょう。

同じ柑橘類でもオレンジ、レモン、みかんでは相互作用の可能性は低いですが、スウィーティーやブンタンはグレープフルーツと同様に相互作用を引き起こしてしまいます。

カフェイン×精神神経薬・気管拡張薬

緑茶、紅茶、ウーロン茶、コーヒーなどのカフェインを含む飲み物は服用する薬によって作用が異なります。
精神神経薬、ベンゾジアゼピン系薬では体内のカフェインの分解を抑えることで中枢神経刺激作用(神経過敏、いらいら、不眠など)が現れることがあります。

強心・気管支拡張薬キサンチン系薬では中枢神経刺激作用が増強することがあります。またカフェインがテオフィリンなどの体内代謝を抑制することもあります。

チーズ・レバー・ワイン×消化性潰瘍治療薬・抗結核薬・精神神経薬三環系抗うつ薬

薬剤がチーズやワイン、ビール、そらまめに大量に含まれるチラミンの分解を妨害するため、チラミン中毒(顔面紅潮、頭痛、急激な血圧上昇など)が現れることがあります。

アルコール×精神神経薬・糖尿病用剤・解熱鎮痛剤

アルコールは、吸収や代謝などの段階で多くの薬と影響し、血中濃度を大きく変動させるので、アルコールでの服薬は避けましょう。

クロレラ・納豆・緑黄色野菜×抗血栓薬

クロレラ、納豆、緑黄色野菜にはビタミンKが多く含まれています。
抗血栓薬であるワルファリンは肝臓でビタミンK依存性の血液凝固因子を阻害することで、抗凝血作用、血栓形成の予防作用があります。
ビタミンKを多く含む食品(青汁など)で1度に摂取すると、薬の効果を弱めてしまい、血液凝固が起こりやすくなります。
ただし、緑黄色野菜は通常の食事で摂る量は問題ありません。

牛乳・ヨーグルトなど乳製品×抗菌薬

抗菌薬(ニューキノロン系、テトラサイクリン系、セフェム系)の成分が牛乳のカルシウムと結合し、薬の吸収や作用を低下させます。
服薬後2時間程度は乳製品の摂取は控えましょう。
また、消化性潰瘍薬や骨粗鬆症薬では高カルシウム血症などの副作用が現れることがあります。

サプリメントなど健康食品×免疫抑制剤・抗不整脈薬・抗てんかん薬・利尿薬など

サプリメントなどの健康食品の成分も医薬品と相互作用が現れます。
医薬品との相互作用のある健康食品は、セントジョーンズワート、トウキ、ニンニク、ビンロウジ、イチョウ、朝鮮人参、カバ、ピペリン、タンジン、マリアアザミ、ノコギリヤシなどです。

その他、炭酸飲料や清涼飲料水などの酸性飲料は、医薬品によっては相互作用があり、吸収過程に影響を起こします。
また、オレンジジュースなどの酸性飲料と抗菌薬では苦みが増すこともあります。

相互作用を起こさないために

調剤薬局やドラッグストアで薬をもらう時には薬剤師に処方箋のチェックをしてもらい、食品や食べ物との相互作用はないか確認しましょう。

お薬手帳を持参し、健康食品を利用するときは必ず確認しましょう。
食べ物よりも健康食品は1回に摂取する量は少なくても、薬と相互作用を起こす成分が多く含まれていることがあります。
健康食品は似たような商品でも、含まれている成分は異なります。
必ず薬剤師に確認してもらいましょう。

新しい薬を誕生させるために行われる「治験」についての説明は公的機関の情報もご確認ください。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/fukyu.html

執筆者

治験コンシェル
治験バンクコラムの企画・執筆・編集をしています。マーケティング、SEO対策、デザインに強みを持ったメンバーが、最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。