2024年4月23日

眼瞼下垂症について

治験コンシェル

眼瞼下垂症について

眼瞼下垂症ってなに?

眼瞼下垂症(がんけんかすいしょう)とは、まぶたが正常な位置よりも下がってしまう状態を指します。
まぶたが重く感じる、目が開きにくい、視界が狭くなるなどの症状が現れます。
これらの症状は、まぶたの筋肉や神経に問題が生じることで引き起こされ、視界が狭くなるだけでなく、見た目にも影響を与えます。
さらに、眼瞼下垂症は片目または両目に発生することがあり、その程度も人によって様々です。
日常生活に大きな支障をきたすことがあるため、早期発見と適切な治療が大切です。

症状のサイン

眼瞼下垂症の主な症状としては、まぶたが下がることによる視界の狭窄、目の疲れ、首を上に傾けて物を見る姿勢(仰視)、眉毛を上げて目を開こうとするなどが挙げられます。
これらの症状に気が付いた場合は、眼科医に相談することをお勧めします。

どうして眼瞼下垂症になるの?

眼瞼下垂症の原因は大きく分けて、先天性と後天性に分かれます。ここでは、それぞれの原因について詳しくみていきましょう。

先天性の場合

先天性の眼瞼下垂症は、出生時からまぶたが下がっている状態です。
これは、まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋)の発達不全や異常が原因で起こります。
先天性の場合、片目だけに現れることもあれば、両目に現れることもあります。

後天性の場合

後天性の眼瞼下垂症は、成長してから発症するもので、加齢、外傷、手術の副作用などが原因となります。
加齢によるものは、まぶたを持ち上げる筋肉やその周囲の組織が弱くなることで発症します。
また、眼科手術やコンタクトレンズの長期間使用が原因で発症することもあります。

年齢による変化

年齢とともに皮膚や筋肉が緩むことがありますが、これも眼瞼下垂症の一因となります。
特に高齢者に多く見られ、まぶたのたるみが進行すると眼瞼下垂症になるリスクが高まります。

眼瞼下垂症の診断方法は?

眼瞼下垂症の診断は、専門の眼科医によって行われます。具体的な診断方法についてみていきましょう。

医師による検査の流れ

初診では、医師が視覚検査を行い、まぶたの位置や動きを確認します。
また、その際医師に、症状や病歴について詳しく伝えることも重要です。これにより、眼瞼下垂症の原因や程度を判断します。

どんな検査をするの?

必要に応じて、画像診断(CTやMRI)や筋電図検査が行われることがあります。
これらの検査により、筋肉や神経の異常を詳しく調べることができます。
特に、後天性の場合は原因の特定が治療をしていくにあたって重要となります。

眼瞼下垂症の治し方

眼瞼下垂症の治療方法は、症状の原因や程度によって異なります。ここでは、非手術的治療と手術的治療について説明します。

非手術的治療

軽度の眼瞼下垂症の場合、手術をしない治療法が適用されることがあります。
例えば、まぶたの筋肉を鍛えるためのリハビリテーションや、特殊なメガネを使用してまぶたを持ち上げる方法などがあります。

手術的治療

重度の眼瞼下垂症であったり、非手術的治療が効果を示さない場合は、手術が必要となることがあります。
手術では、まぶたを持ち上げる筋肉やその周囲の組織を修復・強化します。
手術の方法は症状や原因によって異なり、眼瞼挙筋短縮術や筋膜移植術などが行われます。
手術後のケアと回復
手術後は、まぶたの腫れや違和感が数週間続くことがあります。
医師の指示に従って、適切なケアを行い、回復をサポートすることが重要です。
通常、手術後の経過観察と定期的な診察が行われます。

眼瞼下垂症が生活に与える影響

眼瞼下垂症は、視力や日常生活に様々な影響を与えることがあります。ここでは、その具体的な影響について見ていきましょう。

視力への影響

まぶたが下がることで視界が狭くなり、物を見るときに首を上げたり眉毛を上げたりする姿勢を取る必要が出てきてしまいます。
これにより、目の疲れや頭痛、首や肩のこりなどを引き起こしてしまう場合もあります。

見た目の変化

眼瞼下垂症は見た目にも大きな影響を与えます。
まぶたが下がることで、目が小さく見えたり、顔全体のバランスが崩れてしまうことがあります。
これにより、自信を喪失したり、対人関係に影響が出ることがあります。

毎日の生活で困ること

眼瞼下垂症が進行すると、日常生活で様々な困難が生じます。
例えば、本を読む、車を運転する、パソコンを使うなどの日常的な活動が難しくなることがあります。
また、疲れやすくなるため、長時間の作業が困難になることもあります。

眼瞼下垂症を防ぐためにできること

眼瞼下垂症を予防するためには、日常生活での注意が重要です。ここでは、予防のためのポイントを紹介します。

普段の生活で気をつけること

目の健康を保つためには、以下の点に注意することが大切です。
1. 目を酷使しない
長時間のパソコン作業や読書を避け、適度に休憩を取りましょう。
2. コンタクトレンズの使用を控える
長時間のコンタクトレンズ使用は眼瞼下垂症のリスクを高めてしまうことがあります。
3. 健康的な食生活
ビタミンやミネラルをバランス良く摂取し、目の健康を維持しましょう。

早めに見つけて治療する大切さ

眼瞼下垂症の早期発見と治療は、症状の進行を防ぐために非常に重要です。少しでも異変を感じたら、すぐに眼科医に相談することをお勧めします。早期に治療を開始することで、視力や見た目の問題を最小限に抑えることができます。

眼瞼下垂症と一緒に起こりやすい病気

眼瞼下垂症は、ドライアイや結膜炎などと一緒に発症することがあります。
まぶたが下がることで目の表面が乾燥しやすくなり、ドライアイが悪化することがあります。
また、まぶたの動きが不完全になることで、結膜炎も発生しやすくなります。
眼瞼下垂症はまぶたの位置が下がることで視界が狭くなるのが主な特徴ですが、ドライアイや結膜炎は、目の乾燥や赤み、かゆみなどが主な症状であり、これらの症状の違いを理解し、正確な診断を受けることが重要です。

専門の先生に相談しよう

眼瞼下垂症の症状が見られた場合は、早めに専門医に相談しましょう。ここでは、専門医への相談方法について説明します。

どんな先生に相談すればいい?

眼瞼下垂症の診断と治療は、眼科医が担当します。
そのため、眼瞼下垂症の治療に経験のある専門医を選ぶことが重要です。インターネットでの検索や、友人や家族の紹介を参考にして、信頼できる医師を見つけましょう。

相談するタイミング

眼瞼下垂症の症状に気が付いたら、できるだけ早く眼科医に相談することが大切です。
特に、視界が狭くなる、目の疲れがひどい、見た目に大きな変化があるなどの症状が見られる場合は、すぐに受診しましょう。

最後に

眼瞼下垂症は、視力や日常生活に大きな影響を与える可能性があります。
早期発見と適切な治療が重要であり、日常生活での注意や専門医の診断を受けることが必要です。
この記事が、眼瞼下垂症に悩む方々やその家族にとって、少しでも役立つ情報となれば幸いです。お悩みの方は、ぜひ専門医に相談し、適切な治療を受けることをお勧めします。

新しい薬を誕生させるために行われる「治験」についての説明は公的機関の情報もご確認ください。 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/fukyu.html

執筆者

治験コンシェル
治験バンクコラムの企画・執筆・編集をしています。マーケティング、SEO対策、デザインに強みを持ったメンバーが、最新情報やノウハウをわかりやすくお届けします。