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2021/03/17

白癬(はくせん)とは?爪白癬とは?

白癬(はくせん)とは何?

白癬とは皮膚糸状菌(ひふしじょうきん)というカビで起こる「感染症」のことです。日本では、皮膚糸状菌を白癬菌と呼んでいます。
白癬菌の栄養源はケラチンというタンパク質の一種。そのため白癬は、ケラチンの多い皮フの角質層や毛髪、体毛、爪に発症しやすく、生じる部位によって呼び名が異なりますし、俗称もあります。代表的なのが足に生じる「足白癬」で、俗称は「水虫」。股部白癬はインキンタムシ、髪の毛に生じた頭部白癬はシラクモ、爪に感染したものは爪白癬(爪水虫)と呼びます。

皮フが白癬になると、かゆみ、ただれ、小さなブツブツ、表皮がボロボロむける、足の裏の角質が硬くなるなどの症状が出ます。白癬菌が爪に入ると、爪が黄色く濁ったり分厚くなって、ぽろぽろと欠けたりくずれたりします。

とくに治りにくい爪白癬(爪の水虫)について

日本での患者は10人に1人

わが国の疫学調査によれば、足白癬(水虫)が増え始める5月には、5人に1人に足白癬があり、10人に1人は爪白癬があると報告されています。足白癬は夏に増加し、冬には減少するため、この調査を7月に行ったら、日本人の4人に1人は足白癬があるという結果になったかもしれません。一方爪白癬は季節的な変動がないため、日本では常に1000万人以上の爪白癬患者がいるということになります。また足白癬、爪白癬は年齢が上がるに従って頻度が増え、特に爪白癬は60歳以上の高齢者の4割がかかっているという米国のデータがあります。(公益社団法人日本皮膚科学会報告)

爪白癬の症状は

白癬(水虫)というと、「かゆい」というイメージがありますが、爪白癬は爪に発症するため(爪には神経がないため)痛みやかゆみはありません。
一番多いのは爪が白〜黄色っぽく濁り、厚くなることです。爪を切るのが難しいほど厚くなる人もいます。分厚くなった爪が靴にあたり、痛くなったり歩きにくくなったりすることもあります。
爪白癬は爪の先端から始まり、徐々に根元のほうに広がっていきます。症状が進行すると、爪は黄褐色になっていき、ポロポロと欠けたり変形したりして皮フに食い込み、痛みをともなうこともあります。また、爪の下の皮フがボロボロになるのも特徴の一つです。
一度発症すると治りにくい病気です。

爪白癬の原因と治療について

爪白癬になる原因は?リミットは24時間

爪白癬は、白癬菌が爪に侵入して住みつくのが原因です。また、爪白癬のほとんどの人が、すでに足白癬(水虫)を患っており、自分の足から爪に白癬菌が移り住んだというパターンです。
爪白癬は、足やほかの部位の白癬とは違って、痛みやかゆみがなく深刻な症状が少ないため、発症に気づかず長期間放置されることも多く、とくに高齢者で深刻な状況になっている人が多くいます。

爪白癬のおおもととなる足白癬(水虫)は、白癬菌が皮フに付着し、温度や湿度の条件がそろうことで発症します。白癬菌が皮フに侵入するまでに24時間(皮フがふやけている、傷があるという場合は12時間)かかるとされており、言ってみれば、24時間以内に足や手などをきれいに洗い流せば感染は防げるということです。さらには、発症した足白癬を早く治療することで爪白癬への進行は防げることになります。

白癬菌はどこにいる?

白癬菌が繁殖しやすいのは、靴の中、家の浴室や銭湯の足拭きマットなど温かく湿ったところ。靴は通気性の良いものを選び、靴の中を乾燥させるために、毎日同じものを履かないようにしましょう。
また家族に白癬の人がいる場合は、バスマットやスリッパ、床、畳などにも菌がばらまかれているため、マットやスリッパを別にして、こまめに掃除をしましょう。家族にうつさないよう、早く皮フ科を受診して治療を開始することがかんじんです。

治療は飲みぐすりで?

一般に、白癬は外用薬(塗りぐすり)で治療することが多いのですが、爪は硬いため、外からくすりを塗っただけでは爪の中の白癬菌にまで薬効がとどきません。そのため爪白癬の治療には抗真菌薬と呼ばれる内服薬(飲みぐすり)や浸透性の強い外用薬が使われます。
治すのがやっかいな爪白癬。なにより、足白癬の段階で治しておくのが一番です。