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  • 豆知識

2022/02/15

五十肩(肩関節周囲炎)について

五十肩とは?

服を着ようとしたら突然肩に痛みが走った。
肩が痛くてネクタイを締めるのが難しい。
高いところのものを取ろうとしたら・・・、痛みで手が上がらない。
背中に手が回せない。
夜中に肩がズキズキと痛んで、眠れない。

五十肩(肩関節周囲炎)とは肩の関節が痛んで、関節の動きが悪くなる病気です。四十肩とよばれることもあります。
中年以降、特に50歳代の男性に多くみられますが、その原因と症状は実に多様。
手を挙げたり伸ばしたり、ねじったりという生活動作で肩の関節を動かしたときに激しく痛む運動痛や、夜中に、肩にズキズキとした痛みを感じて、ひどいときには眠れないような夜間痛が出たりします。
発症する肩は利き腕とは関係がなく、左右どちらかの肩に起こり、両方の肩が同時に発症することはほぼありません。ただ、片方の肩が発症した後に、もう片方の肩が痛くなることはあります。

その原因は?

発症のタイミングは実に様々です。シャツを着ようとしたら、棚に腕を伸ばしたら、ゴルフのスイングをしたときに・・・、突然肩に激しい痛みを感じたり、しびれを感じたりして始まります。
主な原因は、加齢によって肩の関節を構成する骨や軟骨、じん帯、腱などが硬くなり、組織に炎症が起こるためだと考えられています。運動不足で肩を動かさなかったり、寒い季節だったりすると肩の血流が悪くなり、発症のリスクはより高まります。
また、痛みのため肩が動かせず、肩の周りの筋肉やじん帯の血行が悪くなると、肩の関節がさらに硬くなって動かすことが難しくなる場合があります。

治療法は?

自然に治ることもありますが、放置すると日常生活が不自由になるばかりでなく、関節が癒着して動かなくなることも。痛みが長引くようなら、整形外科を受診してみましょう。

治療は、肩関節の痛みを鎮めることと、肩の動きづらさの解消とが中心になります。
痛みが強い急性期には、三角巾、アームスリングなどで安静を計り、消炎鎮痛剤を内服したり、冷やさないタイプの湿布を貼ったり、炎症を抑える作用のあるステロイド剤やヒアルロン酸製剤などを関節に注射したりします。

次に、炎症が治まり、痛みが治まったタイミングで肩の関節を動かすためのリハビリを行います。これは、痛みが強い時期は安静第一のため、肩の血行が悪くなって関節や組織が硬くなり、動かしづらくなっているためです。
温熱療法(ホットパック、入浴など)や運動療法(拘縮予防や筋肉の強化)などのリハビリを行って、肩の可動範囲を取り戻すようにします。

五十肩を予防するには

五十肩(肩関節周囲炎)は、血液の流れが悪いと発症しやすくなるため、適度に上半身の筋肉を動かす運動をしたり、入浴のときには肩までお湯につかったりして血流を良くするよう心がけましょう。

新しい薬を誕生させるために行われる「治験」についての説明は公的機関の情報もご確認ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/fukyu.html