治験コンシェルでは、治験を通じて社会貢献する人をサポートします。

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コラム

  • 豆知識

2021/02/05

「治験・ちけん」とは何?

治験は、くすりの卒業試験のようなもの?

「治験」とは、「くすりの候補」が「新しいくすり」として国(厚生労働省)の承認を受けるために、「人を対象として」安全性と有効性を確認する試験のことです。

厚労省では
<植物や土壌中の菌、海洋生物、化学合成などから発見された物質の中から、試験管の中や動物実験によって、病気に効果があり人に使っても安全だと予測されるものが「くすりの候補」として選ばれます。
この「くすりの候補」の、開発の最終段階では、健康な人や患者さんの協力によって、人での効果と安全性を調べること(治験)が必要です。
こうして得られた成績を国が審査して、病気の治療に必要で、かつ安全に使っていけると承認されたものが「くすり」となります>と定めています。

一般的に「人における」試験のことを臨床試験といいますが、「くすりの候補」を用いて承認のための試験を行うことを特に「治験」と呼ぶのです。治験を済ませない限り「くすり」と名乗ることはできません。

これでおわかりのように、治験には「人」が絶対に必要です。
そして治験に、自らの意志で参加してくださるボランティアの方を「治験モニター」と呼んでいます。

新型コロナ禍で「治験」がメジャーに!

これまで聞き慣れなかった「治験」という言葉が、全国的に知れ渡ったのは、新型コロナウイルス感染症の拡大がきっかけでした。

2019年12月、中国湖北省武漢市で病原体不明の肺炎の発生が複数件報告されました。この時期、チロチロと燃え始めた病悪の火が、2020年に入るや一気に、爆発的に世界中へと広がっていきました。COVID-19・新型コロナウィルスによる感染症です。
日本では2月にクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の乗客に感染が見つかり連日の報道を国民が見守りました。
同じ頃、新型コロナウィルスは世界中に蔓延していき、インド、イタリア、スペイン、フランス、南米や中東ほかで次々とロックダウン(都市封鎖)の措置が取られました。
新型コロナウイルスの世界の感染者数は7,421万人、死者164万人(2020年12月17日時点)となっています。

2020年後半になると米・独・英などの製薬会社による「ワクチン開発成功」という明るい話題が聞かれるようになり、それとともに「治験」という言葉が一般の人たちの間でポピュラーなものになっていきました。というのも、マスメディアで「治験」という用語が日常的に使われるようになったからです。

11月には米ファイザー社と独ビオンテック社が共同開発したワクチンが、後期臨床試験(治験)の完全なデータを公表。イギリス、カナダ、アメリカと承認が続き12月11日には接種がスタートしました。開発2番手としては米モデルナ社、英アストラゼネカ社などが続いています。また、ワクチンだけでなく新型コロナ感染症の治療薬開発にも拍車がかかることでしょう。今後ますます「治験」の必要性は高まり、日本はもちろん、世界中の人たちに「治験」という言葉が浸透していくと思われます。

治験モニター。あやしくないです、こわくないです

世界中の人たちが、健康に暮らすために必要なワクチンや治療薬を完成させるには「治験」が不可欠だということ、そして、治験には、治験モニターが必要だということが分かっていただけたでしょう。
では、治験モニターになれば、かなり高額な謝礼金が支給されることをご存じですか?
「それ、何だかあやしい」
「いろんな拘束とか、危険があるからでは?」という声が聞かれそうですが…

そんなことはありません。
謝礼金は報酬ではなく、治験に参加される方にお願いする日常生活や行動への制限(喫煙・飲酒・運動など)、入院や通院にかかる経済的負担(交通費・昼食代など)、また時間的な拘束などに対して支払われる「負担軽減費」なのです。
また治験は、十分に安全を確認した上で、厚労省が定めた安全な施設で行われます。何より治験への参加は、自由意思によるもので、強制ではありません。

治験モニター…新しいくすり誕生のお手伝いをすることは、人や社会に貢献する素晴らしい機会だと考えられます。